これは昨夕。書斎の窓からみえた空です。ネガティブ・ケイパビリティの空・・・。
ネガティブ・ケイパビリティの空は、夕焼けの輝かしい美しさで彩られてはいませんが、今の私の心模様をとてもよく表してくれていました。
奥には蒼空が控え、厚い雲のすきまからその存在がわかります。日没で夕陽を反映した雲はわずかに昼間の光をそこに留めています。陰影のある雲は昼間の雲とは違って、内省的でした。
さて私はどのように過ごしたか・・・。本当は一日中空をみているべきでした。しかしおとといAmazonから届いた何冊かの本のうち、1冊を読み終えて、そのレジュメをつくろうとして、気がのらずに、この空をみたのでした。
起業で展開しようと思うマーケットについて、もっと具体的に知ろうと考えて、関連書籍を取り寄せました。そのうちの1冊は参考になるものでした。マーケットについて知るのに役立つものでした。おそらく著者はその本を編むまでに何年もの歳月と日々の思索があったのだと思います。
それをサクッと要約しようとする自分の在り方・・・。
それってどうよ。そう思いました。
もう少しあたためるとか、再読してみてはどうよ。そんな声が聞こえていたかは定かではありませんが、サクッと要約する作業に「ちょっと待て!」という声だけは聞こえました。
そんな訳で、もう一度再読してみることにしました。
人の智慧を自分の智慧にしていくためには、少し時間をかけてもいいかもしれません。
情報として処理するのではないやり方で。
要約してしまえば、「ハイ、次!」といった感じで、その本は書架に収められ、次の新しい本を手にしている自分がいると思います。もう少し著者と共にある時間を大切にすべきではという内省でした。
時間をかけても、再読し、再読し、自分の智慧にしていく。
そんな読書に今回は戻ってみようと思います。